>>>>週刊ニューヨークフォト通信(7) <ニュージャージー>
 
 
 

 すっかりご無沙汰しております。
 「週刊じゃなかったの?」なんて 声が聞こえて来そうですが、マイペースで続けていきますので ご容赦ください。

 前回のイエロー・キャブは、ニューヨークに一度でも来たことのある人に 大変好評でした。
  やはり、ニューヨークでイエローキャブは必ず一度は お世話になるもので、みなさんそれぞれの思い出をお持ちのようです。

 
 

  さて、先々週は、仕事でニュージャージー(New Jersey)に行っていました。 New York に住んだことのある方にとっては、懐かしい名前だと思いますが、 その他の方のために。ニュージャージーは、ニューヨークからハドソン川を越えて 西側に位置する別の州なのですが、その地理的利便性の良さからニューヨーク のベッド・タウンとして位置づけられる大変関係が深い州です。

  アメリカはいくつもの独立した州が寄り集まってできた国、いわゆる「合衆国」 ですので、州がひとつのまとまった単位として、あたかも国のごとく独自の 自治を実現しています。たとえば、その州を統治する法律(いわゆる州法)をそれぞれの州が制定していて、銃の規制や、アルコールの販売など、それぞれ独自に定められています。税制についても同じく、州ごとにかなりバラエティに とんだ内容の税体系があります。

  ニュージャージーは、ニューヨークの隣に位置しながらも、派手なマンハッタンの 摩天楼に比べてどこか地味な存在です。主に、ニューヨーカーとなじみが深い 街は、フォートリーと呼ばれるエリアや、ニュー・アーク空港のあるエリザベス近郊、それにマンハッタンから近いすぐ対岸のホーボーケン一帯などでしょうか。

  フォートリーは近年、日系企業の家族連れ駐在員が多く住んでいる、治安の良いエリアですが、このような典型的なベッドタウンを多く抱えるニュージャージーは、 当然のことながら、昼間の人口が夜間の人口より少ないので、すこしでも多くの人と企業をニュージャージー内にとどめておこうと、あの手この手を使って 産業振興をはかっています。

  たとえば、マンハッタンではほとんどすべての消費活動に、消費税として 8.25 %がチャージされるのですが、ニュージャージーでは衣類に関しては 消費税が「ゼロ」で州内の需要を拡大させようとしています。これは結構効果的なようで、マンハッタンでも今年の3月1日から、110ドルより 安い衣類に関しては消費税がゼロになりました。ニュージャージーに お客を取られないよう、巻き返し策です。 また、ニュージャージーに住んでいる人は、ニュージャージー州にある 企業に勤めていると、税金が安くなります。しかし反対に、マンハッタンに 通勤していると、非常に高い税金がかかります。

  最近、マンハッタンの家賃は 鰻登りに高騰してますから、高いマンハッタンの家賃を避け、またおなじく 税金も避けるために、ニュージャージーに進出する企業も多くなってきています。

  今日の写真は、そのニュージャージーのハドソン川沿いから眺めた、 ニューヨークのダウンタウンの風景です。手前には、ヨットハーバーが 見えます。日本にはなかなか無いヨットハーバーですが、こちらでは ごくふつうに存在します。 ちょうど、夕日が西に傾きかけたころで、 ワールド・トレードセンター手前にあるビルが美しく輝き始めています。

  摩天楼は、中にいるよりもこうやって少し外から眺めた方がいいですね。



 
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