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委員会設立の経緯 |
界の裏方二人は、さっそく友達の輪を広げるべく、富士通、日立の友人に呼び掛け賛同を得た。日頃、表のビジネスでは競いあっている半導体ベンダーであっても、それを支える開発ツールやソフトでは意外に協力体制が整いやすい。なぜか?その理由の一つにITRONの活動があったと言えるだろう。さらに各社ともADaCの提携先であるGHSとそれぞれChipビジネスで深い関係にあったことも良い結果に結び付いた。日本の会社は一般に単に情報があっても動かない動けない、なのです。結局行動に結びつけるには日頃の相互関係の管理整理が重要、まさにITRONコミュニティのお友達、ご近所様の関係じゃありませんか! さらにITRONの経験が生きる。「国内だけで頑張っても結局世界には相手にされないぞ」そこで当所のきっかけとなったPlum-Hall Inc.(Thomas Plum)やDinkumware(*)Inc.(P.J.Plauger)はもちろん、Green Hills Software Inc.やCygnus Solutions(**)の賛同を得てメンバーとなって戴いた。
(*)Dinkumはオーストラリア語で「正直な」という意味らしい。(**)旧社名Cygnus Support。正式メンバーとしてはNihon Cygnus Solutionsの伊藤氏がメンバーとなった。 かくしてEbedded C++技術委員会は1996年の2月にフルメンバーの参加を得て正式発足した。表1はメンバーの一覧、構成である。また、当初は準備委員会とかConsortiumとかの名称を使って来た。表2は開催された期日とそのテーマである。じつにコツコツとやって来たものだ。 |

表1 メンバー一覧 (1997.6.1現在)
| 委員長 | NEC (門田) |
| 副委員長 | 東芝 (田丸) |
| 委員 | 富士通 3名 日立 3名 NEC 3名 東芝 3名 |
| オブザーバ | 日本シグナスソリューション Dinkumware, Ltd.(Dr.P.J.Plauger) Plum-Hall Inc.(Mr.Thomas Plum) Green Hills Software Inc.(Mr.Craig Franklin) IAR Systems(Mr.Mats Fors) |
| 事務局 | アドバンスドデータコントロールズ 2名 |
| 第1回 | 11月10日 於ける フォーラム |
| 組み込み分野でのC/C++の日米における現状確認と、EC++に向けた基本方針の確認。1 1月15日にメーリングリストを開設。 | |
| 第2回 | 1月22日 於ける フォーラム |
| 委員会をコンソーシアムとして性格付けして発足させ、その運営方法を決定。そして 、サブセット仕様とガイドライン作成を目標とすることを確認。その準備として、IS O C++ドラフトをベースにした仕様分類を開始。 | |
| 第3回 | 2月16日 於ける フォーラム |
| 事務局不手際による少人数ミーティング。引続き仕様分類の検討。 | |
| 第4回 | 2月22日 於ける ホテルニューオータニ |
| EC++をISO C++ドラフトの完全サブセットとすることにし、そのための条件を確認。また米側の 出席者と日本側の出席者のEC++に対する立場(考え方)のすり合わせ。そして、仕様 分類を仮決定。 | |
| 第5回 | 3月15日 於ける NEC |
| 各分類ごとにEC++への取り込みを検討。また、プロモーションについても検討。 | |
| 第6回 | 4月18日 於ける 東芝 |
| 言語部とライブラリ部の各分類の検討をさらに進め、EC++に取り込む項目の仮決定。 その仕様はISO C++ドラフトに対する修正書(アメンドメント)とすることに決定。 | |
| 第7回 | 5月9日 於ける 日立 |
| EC++仕様化活動に関するプレゼンテーション資料を確認。その英語化も開始。また、 コンソーシアムの構成(幹事、副幹事、正会員、賛助会員)を正式に決定。ガイドラ インのベースドキュメントについても検討。 | |
| 第8回 | 6月6日 於ける 富士通 |
| Plauger氏のESCでの発表に向けて、プレゼンテーション資料、EC++言語およびライブ ラリに関する英文資料を送付することを確認。また、理由書およびガイドラインの内 容について検討。 | |
| 第9回 | 7月11日 於ける NEC |
| 委員会名称を正式に「Embedded C++技術委員会」(Embedded C++ Technical Committee)と変更し、これまでの幹事/副幹事をそれぞれ委員長/副委員長に決定 。また、前回のミーティング以降にPlauger氏とやりとりした多くのメール内容(ESC W*96での発表内容)を確認。メンバ各社でのEC++開発への取り組みを確認。WWWの設 置を決定。理由書と仕様書(アメンドメント)のスタイルなどを確認。 | |
| 第10回 | 8月20日 於ける 東芝 |
| 理由書の内容を詳細に検討。ガイドラインの内容についても検討。 | |
| 第11回 | 10月8日 於ける 日立 |
| ESCW*96での発表の報告。ツールフェアでの発表内容および発表者の決定。このミー ティング前に仮運用が始まったWWW内容や運用方法の検討。外部からのコメント受け 付け窓口用メールアドレスの設置を決定。ec2info@adac.co.jpを10月31日に開設。 | |
| 第12回 | 11月8日 於ける ADaC |
| これまでの活動の総括と今後の方針の検討。WWWの内容確認。ガイドラインその他の 文書/資料の公開に際して、著作権などの扱いを検討。 | |