アフガンを愛し、その自然と風物とそこで暮らす人びとを描き続けている日本画家の筆者・小林豊さんはあとがきでこう語る。
戦争が始まり、続くのには理由があるはずだ。1978年の革命、それに引き続くソ連軍の進駐、内戦の激化、革命政権の変遷とソ連軍の撤退、ナジブラ政権の崩壊、イスラム政権の誕生、いっそうの内戦の激化。この地に住む人びとは、避けることのできない巨大な力によって翻弄されているようにみえる。
アフガニスタン友好協会の最後の事務局長も務めた筆者は、アフガニスタンだけでなく、中東やアジアのイスラム諸国を何度も旅した豊富な経験に思いを馳せながら、何度も何度も問い続ける。アフガニスタンが「日本のつぎに世界で一番美しい国」と思う筆者にとって、この疑問を放置しておくわけにいかなかったのだ。なぜこの本を書いたのかという疑問に、ある集会で小林さんはこう答えた。「大人に話しても戦争はおわらない。だから、若い人たちにこの問題を考えて欲しかった。」
この本では、筆者の作品のカラー写真やスケッチも楽しめる。