株式会社サクセスマーケティング発行の『月刊ビジネスチャンス』1996年9月号は「ベンチャー支援する個人投資家たち――「エンジェル」6人の横顔」という特集記事で、246コミュニティ発起人のひとりである中上崇さんと246コミュニティのホームページをイラストつきで取りあげ、紹介しました。
以下、同記事の一部をご紹介いたします。
創業会社を売り、エンジェルに専念する、元ベンチャー経営者あえて苦言を呈す | ||||||
| 日本にはベンチャーを育てる風土がない、といわれる。しかし、国際ビジネスコーディネーションセンター(IBCC)の中上崇副会長は、そんな見方を否定して「本当は日本にもエンジェルといわれる人はたくさんいる」と断言する。そして、「ただ、いくら支援したくても支援すべき起業家が少ない。金と顧客の紹介と人脈だけをあてにして、経営についてのアドバイスを聞こうとしない起業家が多すぎる。」と。 中上氏はIBCCを運営する企業「メタリンク」の代表で、かつて電子・電気機器の輸入商社「エヴィック」というベンチャー企業を興し、名をはせた人だ。九三年、その会社を「日本ユニコン」(現・ユニダックス、店頭企業)に吸収合併のかたちで売却、現在は前述の「メタリンク」を母体にエンジェル活動を行っている。じつはこの「日本ユニコン」も、もとはといえば中上氏がエンジェルとして育てた企業。そのTエンジェル歴Uは十数年におよぶ。 中上氏のいうTエンジェルUとは「たんに起業家に融資するだけではなく、起業家とともに事業を創造していくこと」だ。では、なぜそうあるべきなのか。それは数少ないベンチャー成功者を見ればわかるという。「多くの起業家は、会社勤めが嫌になって外に飛び出した人。とにかく金儲けができればそれでいいと考えている。しかし成功するのは、金儲けよりも、コアとなる技術を活かして社会に貢献したい、という強い思いを持っている人。そしてよき支援者たちの協力をうけながら新しい産業を切り拓いている」つまり、成功する起業家の第一条件は、「社会貢献につながる明確な思想を持っている」こと。そして、その思想がエンジェルをひきつけ、第二の条件「支援者のアドバイスを受け入れる姿勢をもってビジネスに挑む」ことで、成功の階段を上がっていく。「起業家の成功要因の半分は、思想を理解する支援者に恵まれていたことにある」と中上氏。 |
(株)メタリンク 代表取締役社長 IBCC ・国際ビジネス コーディネーションセンター副会長 中上 崇氏 |
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| PROFILE なかがみ たかし・1939年生まれ。 大学卒業後、奨学金返済のために 欧州の業務用電子・電気機器の輸 入販売のエヴィックを興し、創業 10年で年商100億、公開至近まで 成長させる。この頃から若手ベン チャー相手にエンジェル活動を開 始、マグナムベンチャーキャピタ ルを創業。専念のため社長を退い たとたん業務悪化したエヴィック を、93年に日本ユニコン(現店頭 ・ユニダックス)に売却。以後こ の売却益をもとにエンジェル行為 を行う。現在はマグナムベンチャ ーキャピタルを解組した独立系ベ ンチャーキャピタル(株)メタリ ンク代表、IBCC国際ビジネスコー ディネーションセンター副会長、 シャフナーEMC(株)会長などを 兼任する | |
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中上氏のいうT思想Uの意味を、もう少し具体的に掘り下げてみよう。 かつて右上がり経済の時代は、ひたすらモノをつくっては売りさばき、利益を膨らませることが正義だった。 しかし、今やそのような発想は現実的でないばかりか、国際社会での孤立さえ招きかねない。求める思想とは逆の意味でのT危険思想Uとなるかもしれない。この危険の二文字を取り除いたT思想Uは、まず国際感覚を持つことによって生まれると中上氏は強調する。 そこでIBCCでは、ハイテク系のベンチャー企業と海外企業の提携をコーディネートしている。IBCCのスタッフは自ら案件持ち歩いて内外の企業をつなぎ、すでにいくつもの事業を成立させている。日本市場での販売パートナーを求める起業、ジョイントベンチャーを希望する企業、共同研究まで一緒に取り組むことを希望する企業に分け、それぞれのニーズと照らし合わせパートナーシップの成立を支援。そこから利益もだが契約や協力というビジネス感覚を得るように指導するのが特徴だ。 | |
個人対個人のつながりであるインターネットの特徴を生かし、ビジネスに限らず、参加者の自由なコーポレーション(協力)の形を探る「246コミュニティー」のホームページ。中上氏はこの仕掛け人でもある(URL:http://www.caravan.net/246c/)
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