『月刊エヌ・オー』(NEXT ONE)
[(株)ベンチャー・リンク発行]
2002年3月号に
246コミュニティが紹介されました。
<掲載号の表紙> <掲載ページ>

ネット起業家を支援―246コミュニティ
レベルの高い自立した会員の集団
246コミュニティは、インターネットビジネスでの起業促進を目的に、数十のベンチャー企業の設立や成長を支援したネットコミュニティである。
写真●越後一彦

 246コミュニティは、会員同士がeメールで惰報交換などを行なうメーリングリストという手法の異業種交流会だ。起業家、起業家をめざすビジネスマン、国家資格を有する専門家など約420人が参加している。
 同会への参加を希望する人は、参加にさいし、自身の身分や参加目的、目標を明確に表明することになっている。そのデータは全会員が把握することができるため、お互いの人格を尊重した、責任ある発言がなされており、同会の特徴のひとつとなっている。
 そもそも、発足世話人である企業家であり起業家支援を行なっている中上崇氏が1996年、事業化案件として抱えていた外資系トレイデックスジャパン(コマースセンター)の設立支援をすることが目的であった。この時期は日本のインターネット普及の黎明期。ネット上で異業種交流を行なうという取り組みは先端的だったといえる。
 今年で7年目を迎えた活動のなかで、起業家の「アメリカで会社を起こしたい」といったメールがキッカケで、会員が起業支援をし、実際に起業をはたした会員もいる。また、会員同士の会話のなかから、プロジェクトチームが結成され、実際に起業した例がいくつもある。
 主宰者であるキャラバンの野□壽一社長は「異業種交流会のなかには主宰者が主導するところがありますが、当会ではお亙いにスキルアップをしていこうという意識があります。したがって、私が先頭になってリードすることがほとんどありません」と話す。しかし、起業や起業支援や商取引などビジネス上の会話を行なうだけではない。ときには「焼鳥店に行こう」といった軽い発言も出る。また、年数回行なわれるオフ会(実際に会員同士が顔を合わせての交流)には毎回50、60人が参加するほど、会員の参加意識は高い。  利益追求ではなく、かといってボランティアでもない、ビジネスに直接役立つ惰報もあれば、そうでないものもある。レベルの高い自立した大人の集団が、“つかず離れず”で、自然とコミュニティを形成している。結果的にそうなった面が大きいのかもしれないが、いまのネット時代のコミュニティのひとつの理想形を示している。
参加者の声

「起業に向けて知識、人脈を得ることができました。97年ごろベンチャーが花盛りではないなかで、自分の支えになりました。人間関係が連鎖して、数え切れない恩恵をうけていますよ」
(イエルネット・本間毅社長)

「ネットのない時代に貴重な情報源でした。異業種の方とも知り合え、もちろんビジネスにもなりました。いまはキーマンの間では情報交換がひととおり済んでしまい、新会員の質間に答えるメールが中心ですね」
(ウェルストンシステム・石井健治社長)